デュナーミクと並んで、重要な表現法が
『アゴーギク』ですね。

 

これは “速度増減法” と訳されることもある通り
テンポを変化させる表現方法です。

 

テンポを一定に保つことは
基本としては、とても大切なのですが
最初から最後まで同じ速さで弾ききると
機械的な味氣ない演奏になってしまいます。

 

特にクラシック系の曲はその傾向が強いので
本格的な演奏をするためには
アゴーギクの研究が欠かせません。

 

とは言え、いつもお伝えしているとおりですが
崩すことができるのは基本を知っているからこそ。

 

まずはメトロノームに合わせて一定に弾くことができないと
意図的にテンポを変化させることは不可能です。

 

“崩す” のと “崩れている” のは全く違いますからね。

 

また、曲の内容によっても変わってきますが
原則として、あまり急激に変化させるのではなく
徐々に速くしたり、遅くしたりという形で
自然な流れを作ることも大切です。

 

これは車の運転を思い浮かべると分かりやすいでしょう。

 

“急発進” や “急停車” のようにギクシャクさせるのではなく
スムーズな加速や減速をするほうが良いわけですね。

 

特に「リタルダンド」や「アッチェレランド」を
使う場面は多いですから、下手な運転のようにならず
安心して身を任せられるような演奏を目指しましょう。