難しい部分を取り出して練習することは
合理的ですし大切なことでもあるのですが
それだけに偏ると、弊害もあります。

 

最終的に、曲というものは
最初から最後まで通して演奏するのですから
部分 “だけ” が上手くなっても十分ではありませんよね。

 

ところが、部分 “だけ” の取り出し練習は
妙な充実感があるものです。

 

元々、難しい部分なので歯応えもありますし
そこを一生懸命練習していると

「今日は、よくがんばったなぁ!」

と、自分で自分を褒めたくなったりして(笑)
ある種の達成感も味わえるんですね。

 

もちろん、それ自体は悪いことではありません。

 

でも、取り出し練習ばかりしていると
どうしても疎かになる部分も出てきます。

 

その状態でステージに立つと
思わぬところでミスをしてしまうんですね。

 

それで、

「あんなに練習したのに上手く弾けなかった・・・」

と落ち込む人もいるのですが、
確かに練習はしていても、偏りがあると
不慣れなところができるのは当然ですね。

 

ですから、常に“つなげる” ことを意識しましょう。

 

最初は、1小節つなげることに集中してください。

 

それができたら、2小節、3小節と増やしていき
やがてはフレーズや大きな段落をつなげ、
最後には曲全体を通せるようにしましょう。

 

その際、終わりから練習し始め、
常に最後まで弾ききる癖をつけると
より効果的なのは、以前にもお話したとおりです。

 

取り出し練習は大切ですが、
それだけに偏らないよう注意してくださいね。