dimコードについては、もう一つ知っておきたい特徴があります。

これを分かっておくと便利な場面も少なくないですので
ちょっと説明が難しく感じるかもしれませんが
がんばって解読してみてください。

◆dimコードの音程を調べると

基本的にdimコードは、次のような音程の関係になっていましたね。

ここで、上2つの音に注目してください。

「ファ」と「ラ♭」の間は何度になるでしょうか?

そう、実はこれも「短3度」なんです。

つまりdimコードというのは、
短3度ずつ4つの音を積み重ねた和音でもあるんですね。

では、次の譜例も見てください。

これは「C dim」のコードです。

これも当然ですが、短3度ずつ4つの音が積み重ねられていますね。

では、この和音を転回してみましょう。

すると、こうなります。

先ほどの譜例で低音だった「ド」をオクターブ上げて
低音が「ミ♭」になりました。

ですので、これは「E♭ dim」というコードになります。

これも、やはり上2つの音に注目してみましょう。

「シ♭♭」と「ド」の関係は「増2度」というものになります。

これは「長2度」よりも半音広い音程のことを指しています。

ところで「シ♭♭」 というのは、「ラ」の異名同音ですね。

ということは、これを「ラ」と見立てて「ド」との関係を見ると、

そう、短3度になるわけです。

ということは、

「C dim」を転回して「E♭ dim」にしても、
4つの音の間隔はすべて同じということになるわけです。

ちなみに 「E♭ dim」 は「D# dim」と書くこともできますね。

このように書くと、短3度ずつ積み重なっていることが分かりやすいですね。

では、さらに転回します。

今度は「ミ♭」をオクターブ上げて、低音が「ソ♭」になりましたから
「G♭ dim」というコードになります。

「G♭ dim」 は「F# dim」と書くこともできるので

こう書くと、やはり短3度ずつ積み重なっていることが分かりやすいですね。

さらに転回してみましょう。

「ソ♭」をオクターブ上げて「シ♭♭」が低音になったので
「B♭♭ dim」ということになります。

ただ、♭♭の音を基準にすることは滅多にないので、通常は

このように「A dim」として表します。

これを見ても、短3度ずつ積み重ねていることが分かりますね。

これらをまとめると、「C dim」も「E♭dim=D#dim」も
「G♭dim=F#dim」も「B♭♭dim=A dim」も
すべて同じ音で構成されているということになります。

ということは、 「C dim」 と書かれているところで
「E♭dim=D#dim」 を弾いても、響きはにごりません。

もちろん、コードネームに使われている音を低音にするのが基本ですが
極端なポジション移動があって弾きづらいような場合には
その音が含まれているdimコードであれば代用できるということです。

つまり「C dim」と書かれているところで

これを使っても、ひとまずはOKということなんですね。

もちろん「A dim」でも「F#dim」でも、同じ押さえ方で対応できます。

これはdimコードの大きな特徴の一つです。

単に同じ押さえ方をズラしていけば色んなコードを作れるというだけでなく
そこで使われている音が基準になっているdimコードであれば
すべて同じポジションの同じ押さえ方でも対応できるわけです。

これを知っておくと、dimコードが出てきたときに
余裕を持って弾けるようになりますから、ぜひ覚えておいてください。

◆今日のまとめ

今日は、dimコードの特徴ということで、
4つの音がすべて短3度ずつ積み重なっているということを取り上げました。

そして、この特徴は転回していっても変わることがありません。

そのため、1つの押さえ方で最大4つのdimコードに対応できるわけです。

これはdimならではの特徴ですので、ぜひしっかりと覚えておいてください。