先週に引き続き、今週も拍子のお話からスタートします。

前回の記事、≫「拍子」について、まず知っておきたいこと
拍子の意味について説明しました。

しかし、拍子を文章だけで説明することは恐ろしく難しいということに
今更ながら氣がつきましたので(笑)、今日は簡単な音の例も出しながら
基本的な3つの拍子を紹介していきます。

ぜひ、実際に音を聴きながら確認してみてくださいね。

◆拍子を音で確認してみると

では、まずちょっとおさらいです。

変化のない音の羅列があっても、そこに意味を感じることができず
単なる “物音” のようになってしまいます。

これでは音楽にはなりにくいわけですね。

しかし、変化さえあれば良いのかと言うと決してそうではありません。

あまりにも不規則な変化では、とらえどころがなく
安心して聴くことができませんから、やはり音楽には不向きと言えます。

そこで、「規則的な変化」である『拍子』が生まれてくるわけです。

では、この『拍子』を音で確認してみましょう。

●無拍子を音で表すと

同じように音が繰り返し鳴っている状態ですね。

ごく単調な音の羅列ですね。

では、ここに強弱の変化をつけていきましょう。

●2拍子を音で表すと

もっともシンプルな拍子である「2拍子」は
強拍と弱拍を規則的に繰り返していきます。

分かりやすいように、強弱の差をオーバーにつけています。

実際には強弱の変化だけではないのですが
基本の原理を端的に表すには強弱が一番分かりやすいので
このような形をとっています。

この「2拍子」は行進曲にも使われ、左足と右足を交互に出して歩く様子を
表すには最適な拍子と言えますね。

他にも、呼吸の「吐く息と吸う息」や「表と裏」など
対象的なものの原理にも近く、もっとも基本的な拍子と言えます。

●3拍子を音で表すと

強拍のあとに2回弱拍が続くのが「3拍子」です。

ワルツやメヌエット、マズルカなど舞曲によく使われるのが3拍子ですが
2拍子にくらべると優雅な印象を受ける拍子です。

ちなみに、日本の伝統音楽などには3拍子のものはありません。

そのため、昔から「日本人は3拍子が苦手」だとよく言われてきました。

それだけに、この「3拍子」をよく研究していくと
ヨーロッパの音楽を、より音楽的に演奏できるようになります。

●4拍子を音で表すと

「4拍子」は「2拍子が2つ組み合わさったもの」とされています。

2拍子は「強弱」の繰り返しでしたが
それに対して4拍子は「強弱中弱」という繰り返しになります。

世界中に色んな曲がありますが、その中で圧倒的に多いのが
この「4拍子」です。

ですから、まずはこの「4拍子」の感覚をしっかりつかんでおくと
色んな曲をとらえやすくなると言えますね。

◆今日のまとめ

無拍子、2拍子、3拍子、4拍子の順に紹介してきましたが
まずはこれらをよく聴き分けられるようにしておきましょう。

先ほどもお伝えしたとおり、強弱だけで表せるわけではないのですが
拍子の基本的な原理はこれで感じられると思います。

他にも様々な拍子が存在しますが、それらはここで取り上げた
2拍子、3拍子、4拍子を組み合わせたものですので
まずはこの3つをしっかりと理解しておいてくださいね。