昨日は、『拍子と小節』について簡単に説明しましたね。

中でも『拍子』というのは、音楽を理解する上で
とても重要なものの一つです。

実際に楽譜を見てみると、“四分の四拍子”とか“八分の三拍子”など
様々な拍子が出てきますから、この言葉自体は日常的に使ってますよね。

しかし改めて「拍子って何ですか?」と質問されると
的確に答えられる人は少ないかもしれません。

私も以前、そういう質問をされて困ったことがありました(笑)

そこで今日は、「拍子」について根本的なところから掘り下げてみましょう。

ここの理解が深まると、楽譜を書くときにも読むときにも
役立つことが多くなるはずですよ。

◆拍子の意味とは?

「そもそも、拍子ってどういう意味合いで存在しているのか?」
というところから考えてみましょう。

昨日も例に出しましたが、次のような感じで音が羅列されていても
まったくとらえどころがありませんよね。

同じ音が、ただただ連続している、言ってみれば「無拍子」の状態です。

そして、この無拍子というのは何の変化もない状態と言えます。

変化のない音が連続していても、それは単なる“物音”にしか過ぎず
私たちは、そこに意味を感じることができません。

音楽というのは、音に意味を持たせてドラマを感じるものですから
無拍子の物音というのは、とても非音楽的なものと言えるわけですね。

その一方で、変化さえあれば良いのかと言うと、
決してそういうわけでもありません。

あまりにも不規則な変化では、やはりとらえどころがありませんから。

とらえどころのないものというのは安心して聴けませんので
誰もが美しいと感じるような音楽の素材にはなりにくいわけですね。

となると、望ましいのは『規則的な変化』ということになります。

そこで生まれてきたのが、『拍子』なんですね。

●拍子って、つまりは

拍子を別の言葉に置き換えるとするなら、上記のとおりですが
『規則的な変化の繰り返し』ということになります。

シンプルに文字だけで表すと

   弱  弱  弱 ・・・

という感じになります。

実際には、必ずしも強弱だけで表されるわけではないのですが
ここでは原理を説明するために強弱という言葉を使っておきますね。

そして、この強弱という組み合わせでできているのが『二拍子』です。

◆二拍子とは

楽譜にすると、こうなりますね。

これは「四分の二拍子」の譜例で、先ほどの強弱の関係は次のようになります。

このように「強拍」と「弱拍」が規則的に繰り返されるわけです。

ちなみに、「四分の二拍子」というのは
『 1拍の単位 が四分音符の二拍子』を指します。

他に、1拍の単位が二分音符の「二分の二拍子」などもありますが、
まずは「四分の二拍子」を覚えておくと良いでしょう。

また、 「四分の二拍子」 を説明するときに
『1小節の中に四分音符が2個入る」という人がいますが、
これは厳密には間違いです。

というのも、実際に使われるのは四分音符だけではありませんからね。

八分音符が4つ入ることも、十六分音符が8つ入ることも、
また、二分音符が1つ入ることもあります。

ですので、上記のような言い方をするのなら
『1小節の中に四分音符2つ分の長さが入る』ということになりますね。

細かい話ですが、できるだけ正確に意味をつかんでおきましょう。

◆今日のまとめ

できるだけ分かりやすく説明しようと思っているのですが、
言葉だけでは、ちょっと難しいかもしれませんね。

少しずつ、音での実例なども入れていくようにしますので
まずは文章で概要を知っておいてください。

また、今日は二拍子だけを説明しましたが拍子は他の種類もあります。

それについては、来週以降で取り上げていきますね。